大阪市 低層 賃貸集合住宅 中庭
■敷地
敷地は、南北に細長い敷地であり、北側道路、南、西、東側は隣地となっています。西側と東側には建物が存在していますが、南側には建物は存在せず、駐車場となっていました。北側の道路幅は、12m存在しています。
南側の写真。南側は、広い駐車場で、建物に光が南から十分入ってくることが予想されたが、いずれ、この駐車場にも建物がたつことが予想されるため、南側からの採光を期待するより、中庭からの採光を期待するほうがよいと考えました。
■施設概要と計画概要
施主から要望された施設としては、1階は店舗、2,3,4階は、RC造打ち放し 賃貸集合住宅であります。敷地を検証した結果、細長い敷地のため、建物2階の真ん中に中庭を作り、3,4階はメゾネット住宅として、住居部分に光と風が通る計画とした。
■南側外観写真
南側から見た外観である。南側は、現在駐車場ですが、建物がいずれたつということが考えられます。
■全景写真
・細長い敷地であったため、光風が各部屋へと多く入るように中庭を設置しました。
・南側からの採光を期待するよりも、中庭からの採光をメインに考えて設計を行いました。
・真ん中をあけて中庭を作り、4階部分は、屋上庭園、バルコニーになっているのがわかるかと思います。
■中庭部分写真
中庭部分には楠が植えられています。
■二階室のキッチンの写真
ンク横に冷蔵庫を置き、コンロで調理をしたら、配膳台の上で料理を配膳することができるキッチンとなっています。
■二階北側の居室の写真
2階北側の部屋は部屋を広くするため、レンガの部屋を設けた。少し変わった空間となっています。
■3階北側の部屋から中庭を見た写真
中庭には、楠木を植えている。3階の窓から木と中庭の様子をうかがうことができる。
■3階南側の部屋の階段部分の写真
3,4階はメゾネット形式となっている。3階から4階にあがる階段の写真である。
■屋上の写真
4階のバルコニーは、洗濯物を干したり、時には人を呼んでバーベキューができる空間となっている。
■4階屋上テラスの写真
4階寝室からバルコニーをみた写真。窓を大きくとっているため、明るい。
■断面図
中庭に木を植えているのがわかる。一階は店舗、二階から上が共同住宅である。
■二階平面図
二階の中庭に木を植えている。ダイニングは、各部屋とも、南と北から光が入ってくるため非常に明るい。風もよく抜ける設計としている。ベットの奥には、クローゼット収納も備えている。二人で住むのにとても良い空間となることをイメージしている。
■3階平面図
三階も非常に明るい部屋となっている。
■4階平面図
4階は、3階とメゾネット住居となっており、寝室もとても明るい。
二階中庭に存在する木を見ながら、階段で上階に上がるため、階段の上り下りが、苦痛ではなく楽しいと言っていただいた。おかげさまで、当初より、満室の状態が続いている
以下 工事中の状況を記載する。
■工事監理の状況
杭の鉄筋の状況写真
杭工事である。大阪は地盤が弱いため、硬い層に杭をあてて、建物を強いものにしなければならない。杭は、地中25mまでの地層に達することになる。
地中に穴をあけ、鉄筋のかごを入れる状況です。
アーズドリル工法といいまして、鉄筋のかごをいれてから、コンクリートを打設していきます。
基礎のコンクリート打設が終わり、一階の配筋に移る前に、床部分に断熱材をいれます。スタイロフォーム厚み50mm。これで、地中から上部に低い温度が浸透してくることが遮断され、一階の床は冷たさを感じることが緩和されます。同時に配管もいれておきます。
断熱材の上に、床の配筋をしている状況です。
一階の壁と柱を配筋していきます。
型枠をたて、コンクリートの打設の準備をしていきます。
コンクリートを打設します。今回 打ち放しコンクリートのため型枠をとったあとのコンクリートの仕上げ状況が非常に重要となります。
コンクリートを打設して、型枠の状況写真です。梁の型枠は支柱でささえます。コンクリートが固まるまで寝かします。
階段の型枠の状況です。斜めの型枠をつくります。
支柱で型枠を支える状況写真です。
階段が仕上がり、型枠を取り外した状況です。